クレジットカード審査を通過するためのコツ!審査基準も徹底解説

クレジットカードを申し込む際には必ず受けなければならないのはクレジットカードの審査です。

しかし、クレジットカードの審査に「なんだか心配」、「年収が低いけど大丈夫なの?」などのように、悩んでいる方々もたくさんいるでしょう。

今回はクレジットカード会社がどういったポイントを見て審査を行っているのか、また審査通過のコツなどを徹底的に解説していきます

さらに、審査基準が甘いクレジットカードなども併せて紹介していきます。

申し込み・審査・発行の流れ

申込者が申し込みを行うといくつかの審査とチェックを経てクレジットカードが発行されます。

どの会社もほぼ同じ手順で審査をするので、まずクレジットカード審査の大まかな流れを把握しておきましょう。

入会申し込み後に自動審査

審査の大部分はシステムによって自動化されている場合が多いです。

申し込みが行われると審査システムで必要な情報が全て埋められているかがチェックされます

インターネットから申し込む場合などは申し込みの時点で必須チェックがかかるようになっています。

自社データベースとの照会・信用情報の照会

申し込み情報がシステムで処理された後は過去に自社で問題を起こしていないかなどのチェックを行います。

さらに、信用情報センターへの照会も行われます。

自社審査では悪意のある不正な申し込みがないか、また重複してカードを申し込もうとしていないかなどさまざまな視点でチェックが行われます

最近ではこれらの一連の作業は自動化されていることが多いので、申込から審査結果が出るまでの時間は大幅に短縮されています。

一部分は人による審査がある

審査システムではどうしても判断できない申し込みがあった場合には、実際に審査員による申し込み内容の確認が行われます

そこで発行可否の判断が行われます。

初期審査と本審査

クレジットカードの審査は初期審査と本審査に分かれている場合がほとんどです。

まずは大まかな審査を行い、大きな問題が見つかれなければ本審査に進むというシステムです。

入会申し込み基準を満たしていない場合や、明らかに事実と異なる内容の入力がある場合には初期審査の段階で落とされてしまいますので注意しましょう。

審査期間はどのくらい?

最近では審査の自動化が進み、審査結果が当日に分かるというケースが多いです。

一般的なクレジットカード会社はカードの申し込みから到着まで2週間程度としている場合が多いが、実際にはもっと早く到着することがほとんどです。

審査期間に限ると申し込みから2~3日で申し込みが完了します。

さらに1週間以内にはカードが到着することが多いです。

審査で見られるポイントは?

クレジットカードの審査でよく言われる3つの観点として「3C」と呼ばれるものがあります。審査では主にこの観点で行われます。

  1. 資力(Capacity)
  2. 性格(Character)
  3. 資産(Capital)

それでは、それぞれの項目についてみていきましょう。

資力(Capacity)

資産とはあなたの収入などのクレジットされた金額の返済能力を見るための観点です。

クレジットカードの発行には大前提として「返済する能力」の有無が判断されます。

申込書では職業・勤務先・雇用形態・勤続年数・年収などが該当します。

カードの種類によっては在籍確認があるものもあります。

しかし、実際に審査システムが自動化されていることを考慮すると、在籍確認で会社に直接電話連絡がいくのは稀なケースといえます。

性格(Character)

性格とは返済者が返済日に延滞なく返済できるかどうかを確かめるための、性格を判断する観点です。

性格の判断は申請者の過去のクレジット利用履歴(クレジットヒストリー)から行われます

クレジットカード会社は申し込みがあると、申請者のクレジットカードの利用履歴などを信用情報機関に問い合わせて調べる仕組みとなっています。

信用情報機関にはこれまでのカード利用履歴や信用情報の問い合わせ履歴なども管理されており、申込者の過去5年分の支払い状況などが管理されています。

資産(Capital)

資産の観点は、担保となりうる資産を確認するための項目です。

特に自宅などの不動産を所有している場合には返済時の担保として考えられるため審査上有利に働きます

居住形態や居住年数などが審査科目になります。

基本的に、持家は賃貸より有利で、居住年数が長ければ長いほど有利といわれています。

審査に通るための基準は?

クレジットカードの審査通過の基準は発行するクレジットカード会社によってことなってはきますが、一般的なクレジットカードで最低限の基準といわれるものは決まっていますので参考にしてください。

  • 信用情報のクレヒスに事故情報がないこと
  • 安定した収入があること
  • 勤続年数、居住年数が1年以上であること

以上のものはあくまでも目安に過ぎず、例外はあるので十分に注意しましょう。

例えば、クレジットカードを一度も使用したことがない人の場合は逆に審査において不利になったり、年収が多くても他の要因で審査に落ちてしまったりするケースもあります

収入の件に関しては最低限の安定収入があることが求められます。

しかし、主婦や学生など配偶者や親に収入がある場合には本人に収入がなくても発行されるカードも多く存在します。

学生向けのクレジットカードなどは、ほとんど審査条件を無くしている代わりに利用上限価格を5万円~20万円などの低めに設定している場合が多いです。

ブラックリストは本当に存在するの?

よく支払いの遅れなどでブラックリストに載ってしまうなどと耳にしますが、厳密に解説するとブラックリストと呼ばれるものは存在しません。

ただ単に信用情報に延滞などの事故情報があると「ブラックリストに載る」と呼んでいるだけです。

事実この記録が残っていると多くのクレジットカード会社の審査でははじかれることになります。

ではどういった機関に信用情報が記録されるでしょうか。

現在、日本では3つの信用情報機関が存在しています。

  • CIC(株式会社シー・アイ・シー)
  • JICC(株式会社日本信用情報機構)
  • 全国銀行個人信用センター

現在、ほとんどのクレジットカード会社でカードの申し込みを行うと、CICとJICCに利用状況、返済状況などすべての情報が記録されることになっています。

信用情報の交流相互ネットワークCRIN・FINE

信用情報機関は延滞情報などの事故情報が各機関に登録された場合に限り、「CRIN」や「FINE」と呼ばれる2つの情報ネットワークで共有されます。

どこかのカードで延滞などをした場合には全く関係ないクレジットカードの審査でも落ちることがあるのはこのシステムのためです。

クレジットカードの申し込みにおいてはこのうち「FINE」の方が重要になります。

「FINE」とは貸金業法における指定信用情報機関制度といったもので、CICとJICCが含まれるネットワークとなっています。

これはクレジットカード会社も含めた貸金業者が消費者に過剰にお金を貸しすぎないために作られたシステムです。

FINEでは以下のような情報が共有されています。

  • 氏名・住所・生年月日
  • 電話番号
  • 勤務先の商号
  • 運転免許証の番号
  • 本人確認書類の番号
  • 契約年月日
  • 貸し付け金額
  • 貸し付け残高
  • 元本または利息の支払いの遅延の有無
  • 総量規制の除外・例外の識別

以上のものを見るとわかりますが、クレジットカードで利用中の残高や遅延情報は全て登録されています。

また申込情報も記録されているので、短期間にクレジットカードを何枚申し込んだかなどもカード会社は把握することができます。

事故情報があるとクレジットカードは作れない?

支払いの遅延などで事故情報が信用情報機関に登録されてしまうとカードが永久に作れなくなるのでしょうか?

結論から申し上げますと、そんなことは決してありません。

実はカード会社によっては自己情報があっても審査に通る会社もあります。

どのカードがどの程度の事故情報まで許容できるのかを知る由はありませんが、一般的には消費者に近いスーパーやコンビニなどの流通系のクレジットカードの方が審査は甘いといわれています。

返済が滞った経験があり、審査に自信がない方などは流通系のクレジットカードを狙って申し込むといいでしょう。

信用情報はいつまで記録される?

信用情報の登録機関は信用情報機関ごとに決められていますが、各信用情報機関を調べたところ3機関とも記録の保存期間は同じようです。

申し込み情報と利用記録は6か月間登録されます。

クレジット情報は5年間登録されます。

延滞情報はクレジット情報に含まれますので最大で5年間保存されることになります。

過去5年間に支払い情報などの遅延があり審査に落ちた場合はこの5年間の履歴が消えるまで待つのが賢明でしょう。

しかし、ローンなどで返済があった場合には完済後1年間は情報が残ってしまいます。

5年以上のローンで5年前の延滞情報などが残るケースもあるので注意しましょう。

信用情報には携帯料金の情報も記録される

あまり知られていないようですが、信用情報には携帯料金の遅延情報も記録されています。

クレジットカードを作ったことがなくても携帯電話料金の支払いが滞っている場合、この情報が信用機関に登録され審査に落ちることがあります

審査に不利な状況を避けるためにも、とにかく何の支払いに関しても遅延しないように気を付けるようにしましょう。

信用情報の照会も可能

あなたの登録されている信用情報はそれぞれの機関に申請すれば、1000円程度の費用はかかりますが照会してもらうことが可能です。

身に覚えがないのにクレジットカード審査に落ちてしまった場合、照会してみると疑問が晴れる可能性があります

審査に通るためのコツは?

クレジットカードの審査が通りやすくなるコツといっても、属性だけですべて決まるのではないかと思われるかもしれませんが、申込時点での記載内容でも判断される場合もあります。

埋められる項目はできる限り埋める

面倒くさいという理由で項目を空欄にすることは避けましょう。

クレジットカードはその名前の通り「信用」で成り立っていますので、出来る限り埋められる項目は埋めましょう。

雑な申請書は「性格」を疑われる可能性があります

嘘は書かない

クレジットカード会社の情報網と調査能力は非常に高いので、嘘の記入を行うと簡単にばれてしまします。

嘘がばれた場合の審査評価はマイナスが大きいのでけっして嘘は書かないようにしましょう。

しかし、ある程度正確であればいいのでそこまでこだわる必要もありません。

例えば年収などはクレジットカード会社も正確に把握するのは難しいです。

しかし、勤務先や会社規模から妥当な範囲の年収かどうかチェックしていると推測できます。

年収500万円の人が年収1,000万円などと誇張して記入するのはやめたほうがいいです。

年収550万円を年収600万円と盛って記入するくらいなら問題はなさそうです。

審査に落ちる理由は?

クレジットカードの審査に落ちた場合カード会社から直接理由は聞くことはできませんが大きく分けて以下のような理由があります。

詳しく見ていきましょう。

初めてのクレジットカード作成で信用情報がない

初めてクレジットカードを作る場合、これまでの信用情報がないと審査に落ちてしまうことがあります。

クレジットカードを持つのが初めてでも、携帯電話の契約をしていれば本体代の支払い履歴などがあるため信用情報機関に残っている場合も多いです。

そのような情報も全くないと急にお金に困ったのではないかと疑いを持たれてしまい、審査に落ちてしまうのです。

初めてクレジットカードを作成する場合はできるだけ審査が簡単といわれるカードに申し込みましょう

もしくは携帯電話の分割払いなどを利用してから申し込むといいでしょう。

クレジットカード利用の借り入れ額が多い

他のクレジットカードのキャッシング機能などを利用した借入額が多いと、審査に通りにくくなる場合があります。

特に毎月限度額いっぱいまでキャッシングをしている場合などは「お金の管理ができていない人」とみなされ審査に不利になってしまいます。

他社のクレジットカードで多額のキャッシングを行っていても他のクレジットカードを作りたい場合にはキャッシング枠を0円にして申告すると比較的審査に通りやすくなるでしょう。

他のローン残高が多い

クレジットカード以外にもローン残高があまりにも多いと審査に不利になります。

特に教育ローンやカードローンなどの無担保ローンの残高が多いと返済能力が低いとみなされてしまうことがあります。

また保有しているクレジットカード枚数が多すぎるとローン残高が多いとみなされる場合もあります。

出来るだけ返済を早めるか、他のクレジットカードを解約してから申し込みを行うなどすると比較的スムーズに審査に通ります

過去の利用で延滞が多い

過去の借り入れ履歴で延滞が多いとクレジットカード審査に落ちる原因になります。

なぜなら延滞することが多い人にお金を貸すと貸し倒れのリスクが大きいからです。

クレジットカードで延滞がなくても携帯電話料金や消費者金融、銀行カードローンなどで延滞や事故情報があると審査に悪影響を及ぼします。

このような場合は時間がたって黒歴史が消えるまで待つか、良好な信用情報を作り上げてから再度審査を申し込むかことをおすすめします

このようにクレジットカード審査に落ちてしまう原因は必ずどこかにあります。

自分がなぜ落ちてしまったのかを把握し、対策を立てることが大切です。

発行元によって審査の基準はかなり異なる

発行会社によって審査基準は大きく異なってきます。

中にはかなり年収がないと審査に通らない場合などもあります。

一般的に審査が厳しいといわれる発行元を並べてみると、銀行系>信販系>交通系・流通系>ショッピング系>消費者金融系、といった順番になります。

銀行系クレジットカード

最も審査基準が厳しいといわれるのが銀行系のクレジットカードです。

初めてクレジットカードを作る際には銀行系は避けるべきでしょう。

しかし、例外もあり学生などの場合は逆に審査に通りやすくなっている場合もあり学生の時に銀行系カードを作っておくというのも手です。

信販系クレジットカード

次に審査が難しいのは信販系のクレジットカードです。

とはいったものの最近では信販系のクレジットカードの流通数も増えてきており審査基準もそれほど厳しくはありません。

ブラックリストに載っていなければ問題なく発行することが可能です。

専業主婦や学生、パート・アルバイトの方でも審査に通ることができます。

流通系クレジットカード

初めてクレジットカードを作る場合でもおすすめなのが流通系のクレジットカードです。

流通系クレジットカードは一般消費者や女性をターゲットにしている場合が多く、比較的簡単に審査を通ることができます

消費者金融系クレジットカード

消費者金融系のクレジットカードは、種類に関しては多くないが他の系列とは審査基準が異なっているといわれています。

そのため他のカードで審査に落ちてしまった場合もチャレンジしてみる価値は十分にあります。

注意点としてはリボ払い専用カードが存在することです。

リボ払いでは手数料が通常より多くなるので出費が増えるため、リボ払いは節約をしたい方にはあまりおすすめできません。

審査基準が他とは異なるクレジットカードとは?

一般的には流通系と産業系クレジットカードは審査の基準が他のカードとは異なっているといわれています。

その理由としては、これらのクレジットカードは一般消費者と強いかかわりがあり、審査を厳しくしてしまうと本来のクレジットカード会社としての目的が果たせなくなってしまうためです。

また、街頭や店頭で募集している券種も同様です。

とはいっても複数のクレジットカードを同時に申し込むと審査に通らない可能性もあるので同時に申し込むのは2枚までにしておきましょう。

比較的審査が簡単なクレジットカードはこちら!

それでは、比較的審査に通りやすい年会費無料カードをご紹介します。

Yahoo Japanカード

通常のポイント還元率が1.0%となっており、ポイントが貯めやすいクレジットカードです。

またヤフーショッピングやLOHACOの利用ではポイント還元率が3倍に跳ね上がるのでサービスを上手く使える方にはうってつけのカードです。

イオンカード

対象のイオン系列店にてお得に利用でき貯め主婦などにおすすめのクレジットカードです。

ポイント2倍デーやカード利用で5%offデーがあり、特典があるのも嬉しいですね。

JCB CARD W

クレジットカード大手のJCBカードから39歳以下限定の作りやすいカードが2017年の冬に登場しました。

30代まで向けのカードなので審査もそこまで厳しくないです。

カードを作った後に40代になっても問題なくカードは持ち続けることがかのうですのでご安心ください。

さらに年会費無料でポイント還元率1.0%と高く、オンライン入会なので煩わしい書類記載も不要で便利です。

おわりに

今回はクレジットカードの審査に関して解説しましたがいかがでしたでしょうか。

クレジットカードの審査において一番重要なのは「信用力」です。

特に審査の観点3Cはどのクレジットカード会社でも重要視されるので覚えておきましょう

また、信用機関についても書きましたが、事故情報は一度登録されると5年間は消えないのでこちらも十分に注意しましょう。

とにかくクレジットカードの審査においては信用が大事なので、その点を意識して審査に挑みましょう。

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