お店で決済するときクレジットカードやデビットカードを使う人を見るかと思います。
多くの方はカードの何がどう違うのかよくわからないと思います。
そこで今回は、クレジットカードとデビットカードの利用や審査の違いから紹介し、デビットカードの良さについて紹介していきます。
デビットカードって何?
デビットカードとは、商品を購入したときに銀行口座から直接引き落としになるカードです。VISAやJCBやMastercardなどの国際ブランドを利用できるお店でお買い物ができます。
現金払いでは小銭が出ますが、デビットカードを使えば買い物はカード一枚で足ります。
また、国際ブランドに加盟しているお店で利用が可能なので、海外でショッピングをするときは困りません。
そのため、デビッドカードは海外旅行をする方におすすめです。
クレジットカードと違う点とは?
それではクレジットカードとデビッドカードでは具体的に何が違うのでしょう?
クレジットカードとデビットカードの大きな違いは支払い方法です。
商品の支払いをクレジットカードで行ったとき、支払う月は1ヶ月後、2ヶ月後となるのでお金を即座に用意する必要はありません。
そのため、大きな買い物をする方や来月までお金がない方はクレジットカードの利用がおすすめです。
代金を即時引き落としするデビットカードと正反対です。
また、クレジットカードは、支払い方法が3つから選ぶことができます。
・一括払い
・分割払い
・リボ払い
3つの方法がありますが、大きい買い物ではない限り一括払いが良いでしょう。
審査の違いとは?
クレジットカードの審査は厳しく、18歳以上の人しか作ることができません。
デビットカードは審査が緩く、15歳~16歳の高校生でも持つことができます。
そのため、クレジットカードとデビットカードでは、審査の際の年齢制限と審査基準に違いがあり、デビットカードの方が作りやすいです。
クレジットカードは審査が厳しい
クレジットカードの審査では、クレジットカードの使った分のお金の返済能力があるかどうか審査で厳しく見られます。
18歳以上から発効が可能となり、審査難易度が高いクレジットカードは支払い履歴も審査対象になります。
デビットカードは審査が緩い
デビットカードは、銀行口座がある人は審査なしで発行されます。
そのため、審査という審査がないのが特徴です。
また、キャッシュカードの発行の際に同時に発行することができます。
キャッシュカードとデビットカード2枚も持つのが面倒であれば、一体型のカードも選べます。
ポイント還元率の違いとは?
クレジットカードはポイントが貯まりやすく、デビットカードはポイントが非常に貯まりにくいのが特徴です。
どのように違うのか一つずつ説明していきます。
クレジットカードはポイントが貯めやすい
クレジットカードは一部を除いて、利用するごとにポイントが貯まっていきます。
ポイントの相場は通常の支払いで0.5%から1.0%ほどです。
100円につき1ポイント(1円)は物足りないかもしれませんが、提携しているグループや特定の店舗で優待がつくことがあります。
貯まったポイントの使用例は以下のようなものがあります。
・貯まったポイントをマイルに変更
・ガソリンスタンド会社のカードでガソリンが割引
・Amazonが発行するカードではAmazonの利用額のうち最大2%が還元
デビットカードはポイントが貯めにくい
デビットカードは、銀行が発行するカードなので、店舗と提携することはないです。
そのためデビットカードは通常ポイントは貯まらないです。
しかし、デビットカードでも楽天銀行の口座を持っていれば、楽天JCBデビットカードが利用できます。
このカードはデビットカードのなかでも珍しくポイントが貯まるので、ポイントを貯めたいと思っている方は利用するのをおすすめします。
どちらの方が利便性が高いの?
クレジットカードとデビットカードでは、クレジットカードの方が利便性は高くなっています。
そのため、通販や支払いのときは利便性が高いクレジットカードを選ぶ方がおすすめです。
また、クレジットカードは買い物後のキャンセルが可能なのに対し、デビットカードは買い物のキャンセルができないのが特徴です。
セキュリティーと補償額の対応はどちらが上?
クレジットカードもデビットカードも盗まれると不正利用される可能性が高いです。
そのため、どちらのカードも盗難補償や紛失補償が付いています。
しかし、クレジットカードの方がデビットカードよりも、セキュリティーと補償額の対応が優れています。
セキュリティーと補償額はクレジットカードが強い
クレジットカードが不正利用されたときは、すぐに利用を止めることができます。
利用者が普段しない行動を察知するとクレジットカードの利用を停止する会社もあります。
例えば、普段高額な買い物をしない人が高額な買い物をした際、クレジット会社は
「カードが盗まれた」
「クレジットカードが不正で利用された」
といったようなことを感知して利用を即座に呈します。
不正利用された際すぐに利用停止ができるほか、補償額が100万円以上のものがほとんどなので安全性と保障額の観点からクレジットカードは優れています。
デビットカードは補償とセキュリティーで不安
デビットカードの補償額はクレジットカードよりも低く100万円程度であり、利用停止にも時間がかかるため気を付けましょう。
そのため、デビットカードは利用限度額を低く設定する方が良いでしょう。
デビットカードには付帯サービスがない?
クレジットカードには多くの保険が付帯していますが、デビットカードには全くと言っていいほど付帯サービスがありません。
そのため、ETCや保険などの付帯サービスを利用したい方はクレジットカードを選びましょう。
海外での利用方法の違いとは?
クレジットカードとデビットカードはどちらとも海外で利用できますが、利用方法は若干異なります。
では具体的にどのように違うのでしょうか。
クレジットカードは海外キャッシングできる
クレジットカードは海外で現地の通貨をキャッシングすることができます。
そのため、現金が手元になくなった場合でも安心することができます。
デビットカードはキャッシングができない
デビットカードは海外での買い物ができますが、口座残高があるときにしか利用できません。そのため残高不足となればデビットカードは利用できません。
キャッシングができず、急にお金が必要になっても調達できないので注意が必要です。
おすすめのデビットカードとは?
デビットカードは一部を除いて特典は付帯されません。
しかし、デビットカードの中には付帯サービスがあるカードも存在します。
そのため、ポイント還元などのサービスがついているデビットカードを選ぶのがおすすめです。
三菱UFJ-JCBデビット
三菱UFJ銀行が発行する三菱UFJ-JCBデビットは非常におすすめです。
このカードの最大の特徴は、海外旅行保険と不正利用補償が最高500万円付帯されることです。
さらに空港ラウンジも利用でき、ハワイでは一部バスの無料乗車ができるなど特典が多くついています。
メガバンクが発行しているデビットカードなので信頼性と安全性ともに抜群です。
23歳以下は年会費無料ですが、24歳からは税別1,000円が必要となるので注意が必要です。
国際ブランドによってもポイント還元の方式が違います。
・JCBブランドは0.3%から0.5%還元率のポイント制
・VISAブランドは0.2から0.5%のキャッシュバック制です。
JNB VISAデビットカード
ジャパンネット銀行が発行するJNB VISAデビットカードは、。ファミマTカードとも呼ばれています。
このカードの特徴は、Tポイントが非常に貯まりやすく年会費が無料です。
通常の支払いでは還元率が0.2%までしかありませんが、ファミリーマートを利用すると支払金額の1%が還元されます。
また、ファミリーマートでは火曜日と土曜日のお買い物をVISAデビットで支払うと還元率が2.5%になります。
さらに、女性ユーザーには水曜日のファミリーマート利用でポイント還元率が1.5%になります。
そのため、JNB VISAデビットカードはファミリーマートをよく利用する方に非常におすすめです。
ジャパンネット銀行VISAデビット
このカードの特徴は、年会費が無料でポイントが貯まることであり、年間500万円の補償制度が付いていることです。
通常ポイント還元率は0.2%と低めですが、会員専用サイト「キャッシュバック・モール」を利用することで、還元率が1.2%になります。
キャッシュバック・モールは聞きなれないと思いますが、ジャパンネット銀行が開設している通販サイトです。
このサイトではビックカメラ、東急ハンズなど有名店がオンラインで商品を販売しています。
そのため、オンラインショッピングを使う予定の方にはおすすめのカードです。
GMOあおぞらネット銀行VISAデビット
ネット企業のGMOが発行している新しいデビットカードです。
年会費・発行手数料・審査なしなので非常に作りやすく、ポイント還元率が最大0.6%と高めに設定されているのが強みです。
また、ロック機能がついた、デビットカードとキャッシュカードが一体となっているハイセキュリティーカードを発行する予定があります。
これはパスコードを入力しないとATMや支払い機能が停止される機能です。
そのため、セキュリティーを求める方にはおすすめのカードです。
楽天銀行デビットカードJCB
楽天銀行デビットカードJCBは最大ポイント還元率が1%であり、申し込みが簡単なのが特徴です。
楽天市場においての利用では、デビットカードであるのにもかかわらず2%と超高還元率です。
JCBとVISAの2つのブランドから選べますが、おすすめなのはJCBです。
なぜならJCBは年会費無料なのに対し、VISAは年会費が1,029円かかるからです。
また、JCBを選ぶと盗難補償が付帯され、年間最大100万円まで補償されます。
楽天をよく利用する方にはおすすめです。
楽天銀行ゴールドデビットカードBISA
楽天銀行ゴールドデビットカードVISAは、デビットカードのなかでも珍しく年会費が5,400円もかかるデビットカードです。
しかし年会費が高い分、デビットカードのなかでは付帯サービスが豊富なカードです。
ポイント還元率は通常で1%と高く、さらに楽天市場では利用金額のうち2%が還元され、ショッピング保険は年間30万円、カードの不正利用は1000万円まで補償するといったことを強みにしています。
以下のようなサービスも付帯されます。
保険の内容 国内旅行保険
傷害死亡・後遺障害 1,000万円
傷害入院保険金日額 3,000円
傷害通院保険金日額 2,000円
保険の内容 海外旅行保険
傷害死亡・後遺障害 1,000万円
傷害治療費用 100万円
疾病治療費用 100万円
賠償責任 1,000万円
救援者費用 100万円
ショッピング保険が1回5,000円の使用料なのが少し痛いです。
その他のサービス
・VISAゴールド国際線クロークサービス
国際線の利用時に手荷物を空港預けるサービスを15%オフで利用ができます。
・VISAゴールド空港宅配
海外から帰国後、海外でのVISAの利用を示す控えやレシートを提示すると宅配サービスを受けることができます。
・VISAゴールドKaligo
VISA-Kaligoからホテルを予約すると利用金額の25%をマイルとして受け取れます。
・VISAゴールド海外Wi-Fiレンタル
海外モバイルWi-Fiレンタルの通信料金を通常の20%オフで利用ができます。
このように、さまざまな付帯サービスがついてくるため、クレジットカード並のサービスを受けたい方にぜひ使ってほしいカードです。
イオン銀行デビットカード
イオン銀行デビットカードは、イオンでお得に買い物ができ、発行手数料・年会費が無料、お客様感謝デーはお買い物金額が5%オフになるカードです。
イオンシネマが割引になるので映画が好きな方におすすめです。
通常は300円引き、20日と30日はなんと1,100円も割引されます。
住信SBIネット銀行VISAデビットカード
住信SBIネット銀行が発行するデビットカードは年会費が無料です。
特定の店舗で優待や割引はありませんが、全ての還元率が0.6%と高い還元率になっているのが特徴です。
貯まったポイントは1ポイント1円で交換できます。
また、ネット銀行の中でも、全国で利用できるATMが非常に多いので使うのに便利です。
デビットカードはおすすめ!
いかがでしたか?
クレジットカードとデビットカードの利用やサービスの違いから、おすすめのデビットカードについて紹介してきました。
一見、クレジットカードとデビットカードを比較するとクレジットカードの方がポイント還元、付帯保険など充実しているように見えます。
しかし、デビットカードの中でも多くのサービスが受けられるカードが存在し、管理がしやすいなどのデビットカードにも利点が多いです。
今やクレジットカードに引けを取らないようになっているので、ぜひ一度デビットカードを使う事を検討してみてください!