東京メトロがクレジットカード会社と提携して発行している東京メトロ「To Me CARD Prime」。このカードにはどのような特徴やメリット・デメリットがあるのでしょうか。この記事では東京メトロ「To Me CARD Prime」について徹底解説しています。通勤・通学で東京メトロを利用している方にとって持っていて損はないクレジットカードです。どのような優待を受けられるのか一緒に見ていきましょう。
東京メトロ「To Me CARD Prime」とは?
東京メトロ「To Me CARD Prime」は東京メトロがクレジットカード会社と提携して発行しているクレジットカードです。この提携しているクレジットカード会社はJCBと三菱UFJニコス(VISA、MasterCard)の2種類があります。カード会社の違いによる大きな違いはありませんが、少しだけ内容が異なります。またそれぞれの会社でPASMO一体型と分離型の2種類からカードの種類を選択することが出来ます。これらをわかりやすくまとめると以下のようになります。
PASMO一体型のカード
・NICOS(VISA, MasterCard)と提携している東京メトロ「To Me CARD Prime PASMO」
・JCBと提携している東京メトロ「To Me CARD Prime PASMO」
PASMO分離型のカード
・NICOS(VISA, MasterCard)と提携している東京メトロ「To Me CARD Prime」
・JCBと提携している東京メトロ「To Me CARD Prime」
東京メトロ「To Me CARD Prime」の概要
東京メトロ「To Me CARD Prime」の概要は以下の通りです。
還元率:メトロポイントなら0.5%~1%、カード会社のポイントは0.5%
ポイント:メトロポイントとそれぞれのクレジットカード会社のポイントの2種類が貯まる
※クレジットカード会社のポイントはVISA・MasterCardなら「わいわいプレゼント」、JCBなら「Oki Dokiポイント」
国際ブランド:VISA, Mastercard, JCB
年会費:2,000円+税
ただし初年度は無料で、年間利用額が50万円以上なら翌年度も無料
付帯保険:国内旅行はなし
海外旅行は最高2000万円(利用付帯)
ショッピングは最高100万円(海外での買い物、リボ払い、分割払いのみ)
ただし海外旅行の付帯保険は、クレジットカード会社がJCBの場合なし
東京メトロ「To Me CARD Prime」の還元率
新しいクレジットカードを作るかどうか迷ったときに一番気になるのが「還元率」ですよね。そこでここからは、東京メトロ「To Me CARD Prime」の還元率について丁寧に解説していきます。東京メトロ「To Me CARD Prime」を利用するとメトロポイントとカード会社のポイントの2種類が貯まります。そのため、ここからはそれぞれの還元率を紹介していきます。
①メトロポイントの還元率
メトロポイントは普通のお店で利用しても付与されません。メトロポイントがもらえるのは以下のときのみです。
・東京メトロ乗車時
・定期券購入:0.5%(1,000円ごとに5メトロポイント)
・自販機の利用:1%(100円で1メトロポイント)
・店舗の利用:0.5%(200円で1メトロポイント)
・提携サービスの利用(サービスによる)
東京メトロ乗車時について詳しく紹介
東京メトロ「To Me CARD Prime」では東京メトロに乗るだけで平日は10ポイント、休日は20ポイントを貯めることが出来ます。このポイントは距離や運賃に関わらず一度乗り降りするだけで付与されます。ただし定期券面区間は対象外となっているため、この点には注意をしてください。また東京メトロ「To Me CARD Prime」は運賃によって還元率が変わってきます。消費税8パーセントの段階で運賃ごとの還元率は以下の通りです。今回は切符の値段で還元率を出したため、ICカードを利用した場合の還元率は、切符の還元率より少しだけ良くなります。
運行距離 運賃(切符) 平日の還元率 休日の還元率
1km~6km 170円 5.88% 11.76%
7km~11km 200円 5% 10%
12km~19km 240円 4.17% 8.33%
20km~27km 280円 3.57% 7.14%
28km~40km 310円 3.23% 6.45%
②カード会社の還元率
カード会社でのポイント還元率はNICOS, JCBどちらの場合でも0.5%です。このポイントは普段のお買い物でも貯めることが出来ます。また提携会社がJCBの場合は「JCB STAR MEMBERS」、NICOSの場合は「わいわいup」というポイントアップの特典があります。特典の名称は異なりますが、どちらの会社を選んでもポイントアップ特典の内容は変わりません。この特典の内容は以下の通りです。
・年間利用額が50万円~100万円なら、翌年度のポイントが1.1倍(還元率0.5% から0.55%)
・年間利用額が100万円以上なら、翌年度のポイントが1.2倍(還元率0.5% から0.6%)
東京メトロ「To Me CARD Prime」のメリット
ここからは東京メトロ「To Me CARD Prime」のメリットについて詳しく紹介していきます。東京メトロを頻繁に利用する方にとっては嬉しいサービスばかりですので、今すぐチェックしてみてください。
使いやすいポイント
東京メトロ「To Me CARD Prime」で貯まるポイントは、上記でも述べましたがメトロポイントとカード会社のポイントの2種類です。ここでは、メトロポイントの使い道について紹介していきます。このメトロポイントは以下の4種類の方法で使うことできます。
・メトロポイント10ポイント→PASMO10ポイント
・メトロポイント500ポイント→nanaco500ポイント
・メトロポイント500ポイント→楽天スーパーポイント500ポイント
・メトロポイント100ポイント→ANAマイル90マイル
ポイントの使い道に迷ったらPASMOへチャージすることをおすすめします。PASMOにチャージするだけではなく、他の方法でもポイントを使えるのが嬉しいですね。
メトロポイントも貯められる
逆に東京メトロ「To Me CARD Prime」では、他のポイントをメトロポイントに移行することもできます。このポイントが移行できる例としては、以下のものが挙げられます。
・ANAマイル10,000マイル→メトロポイント10,000ポイント
・レッツエンジョイ東京が運営している「おでかけポイント」500ポイント→メトロポイント500ポイント
・LINEポイント300ポイント→270メトロポイント
このように他のポイントをメトロポイントに移行することもできます。ここで紹介した提携サービスはほんの一部なので、気になった方は公式サイトで詳しく調べてみてください。
豊富な提携サービス
東京メトロ「To Me CARD Prime」でショッピングをしたり提示をするだけで、ポイントが付与されたり、割引サービスを受けたりすることが出来ます。このような特典としては以下のサービスが挙げられます。
・「MITSUKOSHI(日本橋店・銀座店のみ)」で代金を東京メトロ「To Me CARD Prime」で支払うと、1,000円(税込)につき、メトロポイントが5ポイント付与される
・引っ越しは日通でお馴染みな、「日本通運株式会社」で代金を東京メトロ「To Me CARD Prime」で支払うと、1,000円(税込)につき、メトロポイントが5ポイント付与される
・「ビックカメラ」で代金を東京メトロ「To Me CARD Prime」で支払うと、通常はクレジット支払いで8%貯まるポイントが8.5%にポイントアップ
・「Echika池袋店」で代金を東京メトロ「To Me CARD Prime」で支払うと、1,000円(税込)につき、メトロポイントが5ポイント付与される
・To Me CARD会員だと「タイムズカーレンタル」でワゴン/ミニバン・マイクロバスが30%割引、その他の車種は25%割引きでレンタルできる
・東京メトロ「To Me CARD Prime」を入館時に提示すると、「東京国立博物館」の総合文化展の観覧料が通常620円のところ520円に割引される
初年度の年会費が無料
初年度の年会費は無料でETCカードの場合でも無料です。クレジットカードの多くが「年会費は無料でもETCカードは有料」です。そのため初年度であれば、どちらも無料で作ることができる東京メトロ「To Me CARD Prime」はとてもお得なカードであるといえます。とりあえず一年間だけ試しに使ってみるというのもいいかもしれませんね。
入会特典
東京メトロ「To Me CARD Prime」に申し込むと入会特典として800メトロポイントを獲得できます。
東京メトロ「To Me CARD Prime」のデメリット
上記ではメリットについて詳しく紹介してきましたが、東京メトロ「To Me CARD Prime」にはどのようなデメリットが挙げられるのでしょうか?残念ながら、すべてが完璧なクレジットカードは存在しません。これから紹介していく東京メトロ「To Me CARD Prime」のデメリットについても知ったうえで、新規入会をするかどうか考えてみてください。
通常時の還元率があまりよくない
東京メトロ「To Me CARD Prime」の通常時の還元率は0.5%と低いため、東京メトロ以外で使うことはあまりおすすめできません。そのため洋服やネットショッピングを使うときは還元率の高い他のカードを使い、定期券を購入するなど、東京メトロ「To Me CARD Prime」の特典が受けられるときはこのカードを使うというように、利用場面によって使い分けをすることを強くおすすめします。
年会費がかかる
サブカードとして東京メトロ「To Me CARD Prime」を持つとすると、2年目からは年会費が有料なことがデメリットになってきます。ただし以下のどちらかを満たすことができれば、年会費の元を取ることが出来ます。
・1年間の利用額が50万円以上
・年会費分のポイントを獲得する
「年間の利用額が50万円以上」という条件はわかりやすいと思いますが、「年会費分のポイントを獲得する」方法がわかりにくいと思うので具体例を紹介します。例としては、通勤・通学で平日に東京メトロを利用することが挙げられます。この方法なら確実に年会費分のポイントを獲得することができます。ここで紹介した2つの条件を満たさない方にとっては、あまり持っていてもお得感がないクレジットカードかもしれません。
東京メトロを頻繁に利用する方おすすめ!
東京メトロ「To Me CARD Prime」は東京メトロを通勤・通学などで頻繁に利用する方なら作っておくべきクレジットカードです。定期券面範囲外になりますが、距離に関わらず東京メトロを利用するだけでポイントを獲得できます。何より、PASMO一体型を選べば、オートチャージ・定期券・クレジットカードの3種類の役割を東京メトロ「To Me CARD Prime」の1枚が果たしてくれるので、とても便利です。この一方で、「たまに東京メトロを利用する」という方は、持っていてもあまり恩恵を受けないかもしれません。このカードの年会費は2年目から有料なので、年会費の元が取れない場合にはおすすめできません。東京メトロを頻繁に利用する方にとってはとても魅力的なカードなので、今すぐ申し込むようにしましょう。