JALアメリカン・エキスプレス・カードは、JALの普通のカードでありながら、ゴールドカード並みのスペックを兼ね備えたカードになっています。そのため、他のJALの普通のカードよりは年会費が高くなっていますが、サービスは他よりも良く充実しています。
今回はそんなJALアメリカン・エキスプレス・カードが他のJAL普通カードと比べてどう違うのか、使う上でのメリット・デメリットを中心に詳しくご紹介していきましょう。
JALアメリカン・エキスプレス・カードのメリット
JALアメリカン・エキスプレス・カードの基本情報
JALアメリカン・エキスプレス・カードは、三菱UFJニコスがJALカードとアメリカン・エキスプレスのライセンスを受けて提携しているカードです。
JALの普通のカードでありながら、ゴールドカード並みのスペックを兼ね備えたカードになっています。そのため、他のJALの普通のカードよりは年会費が高くなっていますが、サービスは他よりも良く非常に充実しています。具体的にJALアメリカン・エキスプレス・カードのサービス内容を紹介しますと、家族特約付きの海外・国内旅行損害保険、同伴者1名まで無料の空港ラウンジなど、ゴールドカードと遜色ない充実ぶりなのです。
先ほど、JALの普通カードの中では年会費が高いと記述しましたが、サービス内容や、毎年初回搭乗ボーナスなどの特典を考えますと、JALアメリカン・エキスプレス・カードは最もお得なカードといえるかもしれません。
つまり、JAL普通カードの中で、サービスの最も充実したカードが欲しいと思っている方には、JALアメリカン・エキスプレス・カードは断然おすすめのカードとなっています。
JALカード共通の基本事項
まずJALカードのシステムについて説明していきます。
JALカードを使用すると、クレジットカードのポイントは付かずJALマイルが貯まるシステムになっています。
JALマイルが直接貯まるシステムなので、カードごとにマイルの貯まりやすさに違いは無く、基本どのJALカードもマイル付与率は同じになっています。違いが出るのは、ボーナスマイルやサービス面です。
JALカードの入会時や毎年継続時につくボーナスマイルは、初回搭乗をしなければなりません。搭乗が必要になってくる分ANAより利便性は悪くなっています。
フライト時では、フライトボーナスマイルが付きます。
他にもJALカードならではの限定サービスもあります。「JALカード割引」は、マイルを国内線や国際線の特典航空券に交換する際、1000マイルの割引になります。
「JALカード家族プログラム」は、JALマイルを家族全員で合算することが可能です。
JALを使う人にとっては、マイルが貯まりやすくなり、利便性も上がるのでJALカードの使用をおすすめします。
JALカードのマイル付与率
JALカードを利用すると、直接JALマイルとして貯まります。そのため、マイルへの移行手続きなどは不要になります。
JALマイルがどのくらい貯まるかの具合は、「JALカードショッピングマイル・プレミアム」に加入しているかによって変わります。
加入していると、100円ごとに1マイル貯まりますので、マイル付与率は1%になります。加入していないと、200円ごとに1マイル貯まるので、マイル付与率は0.5%になります。
ただし「JALカードショッピング・プレミアム」は、年会費3000円+消費税がかかります。ANAでいうならば10マイルコースの移行手数料に相当します。
年額の利用金額が30万以上ならば、「JALカードショッピングマイル・プレミアム」に加入した方がお得なんです。
JALカードツアープレミアムとは?
もっとJALマイルを貯めやすくしたいというあなたにおすすめしたいサービスが、「JALカードツアープレミアム」になります。
割引運賃やパッケージの利用だと、フライトでのマイル積算率が50%や70%になってしまいますが、「JALカードツアープレミアム」に加入していると、フライト時のマイル積算率が100%になります。
「JALカードツアープレミアム」の加入には、年間登録手数料として会員1人につき2000円+税がかかります。2000円+税の年会費よりも貯まるマイルの方が多いという人は、加入をおすすめします。
JALカード特約店とは?
JALカード特約店でカード利用すると、通常の2倍のマイルを受け取ることができます。
通常は200円ごとに1マイルもらえるのですが、200円ごとに2マイルもらえます。
また、先ほど紹介した「JALカードショッピングマイル・プレミアム」に加入していると、通常100円ごとに1マイルもらえるのですが、100円ごとに2マイルもらえます。
マイルが通常の2倍も貯まるため、大変お得なので、JALカード特約店はチェックしておくと良いですね。
JALマイルボーナスの貯まりやすさは?
JALアメリカン・エキスプレス・カードのマイルボーナスは下記の様になっています。
・条件/ボーナスマイル
・入会搭乗ボーナス / 1000マイル
・毎年初回搭乗ボーナス / 1000マイル
・フライトボーナス / 区間マイル×マイル積算率×10%
フライトボーナスが少なく設定されているので、どちらかというと地上でマイルを貯めるカードとなっています。
JALアメリカン・エキスプレス・カードの年会費はどれくらい?
JALアメリカン・エキスプレス・カードの年会費は「6000円+税」です。
よくある初年度無料などのサービスはなく、JALの普通カードの中では最も高い年会費です。確かに、一見年会費は高く思えますが、サービス内容を考えますと「空港ラウンジ」や「充実した付帯保険」があり、ゴールドカードクラスに相当する内容です。つまり、とらえ方によっては、このサービス内容なら格安の年会費ともいえます。
家族カードの年会費は2500円+税で、ETCカードの年会費は無料です。
JALアメリカン・エキスプレス・カードに関連する電子マネーはある?
JALアメリカン・エキスプレス・カードは、以下の電子マネーと紐付けして使用可能です。
・JAL IC
JAL ICは、一体型のみとなります。
JAL ICとは、航空券や搭乗券の受け取りが不要となりスムーズに搭乗できる「JALタッチ&ゴーサービス」が利用できるものです。
これは非常に便利なので、JALアメリカン・エキスプレス・カードと一体にさせるとよいでしょう。
JALアメリカン・エキスプレス・カードの国際ブランドは?
JALアメリカン・エキスプレス・カードの国際ブランドは、AmericanExpressです。
アメックスやJCBに対応したお店でも利用可能です。ただ、使えない時もあるので他のVISAかMasterCardを持っていると安心できます。
JALアメリカン・エキスプレス・カードの付帯保険は?
JALアメリカン・エキスプレス・カードの付帯保険は他と比べて非常に充実しているといえます。
・海外旅行傷害保険は、自動付帯で最高1000万円/利用付帯で最高3000万円までもらうことができます。また、家族特約として最高1000万円が自動付帯します。
・国内旅行傷害保険も同じように、自動付帯で最高1000万円/利用付帯で最高3000万円までもらうことができます。こちらも、家族特約として最高1000万円が自動付帯します。
・ショッピング保険は、最高200万円もらうことができ、補償期間90日間までになります。
JALの共通サービスはどんな?
JALアメリカン・エキスプレス・カードもJALカード共通のサービスが利用できます。
・JALカード割引(国内線・国際線の特典航空券を1000マイル割引で交換可能です)
・JALカード家族プログラム(家族のマイルを合算することができます)
・JAL/JTAの機内販売が10%割引
・国内空港店舗や成田国際空港免税店での割引
・空港パーキングでの割引
・JALホテルズの割引・特典
・特約店 宿・ホテルの通年特典
・JALパック(国内・海外パッケージツアー)の割引
・JALカード会員限定運賃「JALビジネスきっぷ」
・レンタカー(海外・国内)の会員専用の割引
・JALプラザ割引サービス
・「Jシニアーズ・アカデミー」入会金50%割引
・清水エスパルスファンクラブ入会金無料・年会費優待
MUFGアメックス共通サービスとは?
JALアメリカン・エキスプレス・カードは、JALカードのサービスだけではなく、なんとアメックスのサービスも加えて利用できるんです。
・空港ラウンジサービス(国内主要空港とホノルル国際空港が同伴者1名に限り無料利用できます)
・アメリカン・エキスプレス・セレクト(日本や世界各地のホテル・レストラン利用時に優待サービスを受けられます)
・海外アシスタントサービス「ハローデスク」(日本語の通じる海外サービス窓口あり)
・銀聯カード(中国を中心に使えるカード)
JALアメリカン・エキスプレス・カードのデメリット
JALアメリカン・エキスプレス・カードのデメリットは強いて上げるならば、年会費の高さでしょう。
確かに、年会費はJAL普通カードの中で最も高いですが、サービス面を考えると決して無駄に高い年会費をとっている訳ではなく、充実したサービス内容がついているので、年会費についてはデメリットと感じるかは人によるでしょう。
JALアメリカン・エキスプレス・カードの年会費を高いと感じない人には、特にデメリットはないといえます。
JALアメリカン・エキスプレス・カードはおすすめ?
JALアメリカン・エキスプレス・カードは、JAL普通カードの中では、非常に充実したサービスを持つカードです。
家族特約付きの海外・国内旅行傷害保険、同伴者1名までの無料の空港のラウンジの利用とJAL普通カードではありえないサービスが付いているので十分に年会費の価値があります。
毎年初回搭乗ボーナスを利用できますので、実質の年会費は下がります。そのため、コストパフォーマンスは非常に高いです。
サービス面を重視する人や家族で旅行を楽しむような人にはおすすめのカードになっています。