アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの特徴とメリット&デメリットを紹介

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッドが発行するクレジットカードです。文字通り、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードをさらにパワーアップさせたクレジットカードになります。

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードと主に異なるのは「年会費」と「ポイント還元率」が上がった点です。

また、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードで、航空券や指定旅行商品を購入すると、ポイント還元率が5%になるため、旅行を頻繁にする方にとっては、非常にお得なクレジットカードと言えるでしょう。

今回の記事では、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードが他社のクレジットカードやAMEXブランドの他のクレジットカードと比べてどう違うのか、使う上でのメリット・デメリットは何か、について詳しく説明していきます。

※アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードはAMEXのプロパーカードになります。AMEXでは、プロパーカードは原則1枚までしか保有できない決まりになっているので、AMEXのグリーンカード、ゴールドカードなどをすでに保有している人は、このクレジットカードを合わせて保有することができませんので、ご注意ください。

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの概要

基本情報

還元率 : 0.5%〜5%

国際ブランド : American Express

利用限度額 : 30万円~100万円

年会費 : 35,000円
※1年目も2年目以降も35,000円です。

家族カードの年会費 : 17,500円
※1年目も2年目以降も17,500円です。

ETCカードの年会費 : 無料
※1年目も2年目以降も無料です。

発行手数料 : 無料
※家族カードの発行手数料も無料です。
※ETCの発行手数料は850円です。(家族用も)
※再発行手数料は無料です。

発行資格 : 20歳以上で、安定した収入がある、日本国内に定住所がある方

支払い方法 : 1回払い、ボーナス払い、リボ払い、分割払い、に対応

支払い日 : 20日締め翌月10日払い

リボ払い金利 : 14.9%

海外利用時手数料 : 2%

電子マネー

クレジットカードに付属する電子マネー : なし

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードでチャージ可能な電子マネー
→楽天Edy(ポイント付与対象外), モバイルSuica(ポイント付与対象外) , SMART ICOCA(ポイント付与対象外)

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードでチャージ不可能な電子マネー
→nanaco , WAON , PASMO

ポイント

付与されるポイントの名称 : メンバーシップ・リワード

ポイント有効期限 : なし

ポイントレート : 100円ごとに1ポイント付与

ポイント交換

「メンバーシップ・リワード・プラスあり」
・支払い充当:1ポイント=0.5円
・楽天スーパーポイント:3,000ポイント → 1,500ポイント
・Tポイント:3,000ポイント → 1,500ポイント
・その他各種商品など

「メンバーシップ・リワード・プラスなし」
・支払い充当:1ポイント=0.3円
・楽天スーパーポイント:3,000ポイント → 1,000ポイント
・Tポイント:3,000ポイント → 1,000ポイント
・その他各種商品など

※「メンバーシップ・リワード・プラス」とは
ポイントの有効期限が無期限になるのに加え、特定利用分ボーナスポイントプログラムへの申し込みが可能となり、提携各社へのポイント移行、お支払いにポイントを利用する際のレートがアップするなど、「貯まる」と「使う」の両方でよりお得になるプログラムです。
→年間参加費は、通常3,000円+消費税(2年目以降自動更新)
→登録完了まで、最大2週間程度の時間がかかる

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードとの違いは?

先ほど、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードのパワーアップ版」と説明しましたが、実際に両者の違いは何なのでしょうか?

両者間で主に異なる点は以下の通りです。

・航空券購入など
プレミアカード:ポイント5倍
ノーマルカード:ポイント3倍

・入会ボーナスポイント
プレミアカード:5,000ポイント
ノーマルカード:3,000ポイント

・入会1年以内のフライトボーナスポイント
プレミアカード:10,000ポイント
ノーマルカード:5,000ポイント

・継続ボーナスポイント
プレミアカード:5,000ポイント
ノーマルカード:1,000ポイント

・年会費
プレミアカード:35,000円
ノーマルカード:10,000円

・家族カード年会費
プレミアカード:17,500円
ノーマルカード:5,000円

・海外旅行傷害保険の死亡・後遺障害
プレミアカード:最高5,000万円
ノーマルカード:最高3,000万円

・国内旅行傷害保険の死亡・後遺障害
プレミアカード:最高5,000万円
ノーマルカード:最高2,000万円

・海外用レンタル携帯電話特別割引
プレミアカード:あり
ノーマルカード:なし

・キャンセルプロテクション
プレミアカード:あり
ノーマルカード:なし

プレミアカードの年会費は、ノーマルカードの3.5倍ということもあり、ボーナスポイントや付帯保険の最高補償額などが大きく異なります。

年会費の差が25,000円なので、獲得ポイントの差が25,000円分以上であれば、プレミアの方がお得になります。逆に、獲得ポイントの差が25,000円以内であれば、ノーマルカードの方がお得ということになります。

海外旅行へ行く頻度や、その都度かかる金額などを大まかに計算した上で、どちらを持つかどうかを検討していただければと思います。

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードのメリット

上の概要を見る限り、非常に充実しているクレジットカードのように思えます。以下では、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードのメリットを、5つの観点からご紹介します。

①航空券や指定旅行商品の購入時にポイント還元率が5%に!

前述の通り、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの通常時のポイント還元率は、0.5%~1%です。しかし、対象航空会社(27社)の「航空券」、対象旅行代理店(2社)の「指定旅行商品」を購入する場合、ポイント還元率が5%になるため、旅行を頻繁にする方にとっては、持っておいて損はないクレジットカードと言えるでしょう。

「対象航空会社」と「対象旅行代理店」は以下の通りです。

「対象航空会社」
・アシアナ航空
・アリタリア-イタリア航空
・エア タヒチ ヌイ
・ANA
・エールフランス航空
・エティハド航空
・エバー航空
・エミレーツ航空
・オーストリア航空
・ガルーダ、インドネシア航空
・カンタス航空
・キャセイパシフィック航空
・KLMオランダ航空
・シンガポール航空
・スイス インターナショナル エアラインズ
・スカンジナビア航空
・スターフライヤー
・タイ国際航空
・大韓航空
・チャイナエアライン
・デルタ航空、日本航空
・バニラエア
・フィリピン航空
・フィンランド航空
・ブリティッシュ、エアウェイズ
・ルフトハンザ ドイツ航空

「対象旅行代理店」
・日本旅行
・アップルワールド

②3種類のお得なボーナスポイント!

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードには、以下の3つのボーナスポイントがあります。

・「ご入会ボーナスポイント」(5,000ポイントプレゼント)
カードへのご入会に感謝の気持ちを込めて、5,000ボーナスポイントをプレゼントします。

・「ファーストトラベル・ボーナスポイント」(10,000ポイントプレゼント)
カードご入会後1年以内に、対象航空会社27社の航空券を円建てで、対象航空会社のウェブサイトなどから直接カードで購入された場合、または、対象旅行代理店2社の指定旅行商品を円建てで、対象旅行代理店のウェブサイトや指定店舗などから直接カードで購入された場合のいずれか初回ご購入時に限り、10,000ボーナスポイントをプレゼントします。

・「ご継続ボーナスポイント」(5,000ポイントプレゼント)
毎年のカードご継続毎に、感謝の気持ちを込めて、5,000ボーナスポイントをプレゼントします。

以上のボーナスポイントの合計は20,000ポイントとなり、初年度に関しては、旅行を数回するだけで年会費がペイできる計算になります。

③ポイントが使いやすい!

前述の通り、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードのポイントプログラムは、AMEXの「メンバーシップ・リワード」です。

また、このクレジットカードでは、ポイントの有効期限が無期限となっています。

主なポイント交換先と交換レートは以下の通りです。

・航空会社or指定旅行代理店(日本旅行、アップルワールド):1ポイント1円
・ホテルや指定以外の旅行代理店:1ポイント0.8円
・旅行以外のカード支払代金充当:1ポイント0.5円
・各種マイル:1000ポイント→1000マイル
・楽天スーパーポイント:3,000ポイント→1,500ポイント
Tポイント:3,000ポイント→1,500ポイント
・その他各種商品など

以上のように、ポイントの交換先は非常に豊富で使いやすいので、ポイントの使い道に困ることは無いと言っていいでしょう。

④付帯保険が充実!

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードに付帯する保険は、他のクレジットカードよりも非常に充実しています。さすがはAMEXといったところでしょう。

このクレジットカードに付帯する特別な保険は、「航空便遅延費用補償」です。
海外旅行の場合に適用され、航空便の遅延や受託手荷物の紛失などにより、当初の予定とは別途、宿泊や食事が必要になった場合、その分の代金を補償してくれます。最高保障金額は、航空便の遅延時は1回あたり最高2万円、受託手荷物の紛失時は1回あたり最高4万円となります。

その他の付帯保険一覧は以下の通りです。

「海外旅行傷害保険」
・付帯条件 : 利用付帯
・死亡、後遺障害 : 最高5,000万円(家族最高1,000万円)
・障害治療 : 最高100万円
・疾病治療 : 最高100万円
・救援者費用 : 最高200万円
・賠償費用 : 最高3,000万円
・携行品損害 : 最高30万円(自己負担額は3,000円)
・家族特約:あり

「国内旅行傷害保険」
・付帯条件 : 利用付帯
・死亡、後遺障害 : 最高5,000万円(家族最高1,000万円)
・家族特約:あり

「ショッピング保険」
・年間保証限度額 : 最高500万円(自己負担額は10,000円)
・補償期間 : 90日間

要約すると、
・海外旅行傷害保険は、利用付帯で最高5,000万円
・国内旅行傷害保険は、利用付帯で最高5,000万円
・ショッピング保険は、最高500万円の90日間補償
となります。

⑤優待サービスが充実!

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード保持者には、たくさんの優待サービスがあります。全体的に海外旅行向けのサービスが豪華で、数ある優待サービスの中でも、「手荷物無料宅配サービス」が非常に魅力的です。このサービスは、海外旅行帰りのスーツケース等の荷物を自宅まで届けてくれるもので、疲れた旅行帰りに手ぶらで帰れるのはとてもありがたいです。

優待サービスの一覧は以下の通りです。

・空港ラウンジ
国内28箇所の空港、海外2箇所の空港で、空港ラウンジを無料で利用できるサービスです。本人のみならず、同伴者1名まで無料で利用できます。これは家族カードでも同様で、本人カード1枚、家族カード1枚を持っている場合は、最大で4名まで無料で利用できるため、家族カードを含め、会員数の2倍の人数まで、空港ラウンジを無料で利用できるということになります。

・手荷物無料宅配サービス
海外旅行から帰る際、日本国内の空港から自宅まで、スーツケース1個を無料で配送してくもらえるサービスです。スーツケースの宅配料金は、何らかの割引が適用された場合であっても、多くの場合1,500円~2,000円程度かかります。そのための費用も浮きますし、海外旅行の際に重いスーツケースを引いて移動する必要もないため、お財布にも体に優しいため、筆者も重宝しています。対象空港は、羽田空港、成田空港、中部国際空港、関西国際空港です。

・海外旅行先での日本語サポート
海外の旅行先からでも、日本語にて、レストランの予約や、医療機関の紹介など、24時間通話料無料で対応してもらえるサービスです。「英語が話せないから、いざという時に不安」といった不安がある方も安心です。

・キャンセル・プロテクション
急な予定や病気によって海外旅行に行けなくなった場合、そのキャンセル料などの損害を、年間最高10万円まで補償してもらえるサービスです。これで、急な予定変更の際でも安心です。

・オンライン・プロテクション
インターネット上での不正利用による損害を全額補償してもらえるサービスです。「クレジットカードが入った財布ごと盗まれた」といったトラブルの際でも安心です。

・エクスペディアの優待特典
エクスペディアを優待料金で利用することができます。エクスペディアは、国内外のホテルやツアーの予約ができるサイトです。

・チケットアクセス
オンライン上で、様々なエンタメのチケットを購入することができます。これは、e+(イープラス)との連携による、AMEX会員専用のサービスです。

・アメリカン エキスプレス セレクト
日本をはじめ、世界100以上の国と地域で、ホテル、食事、ショッピング等の優待や割引を受けることができます。こちらもAMEX会員限定の優待プログラムです。

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードのデメリット

アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードには、上記のような魅力的な特典がある一方、デメリットも存在します。以下では、このクレジットカードのデメリットを、3つの観点からご紹介します。

①年会費が高い

前述の通り、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの年会費は35,000円です。また、家族カードの年会費も17,500円です。

ただ、ステータスカードである以上、そこはケチるポイントでは無いように思いますが。笑

しかし、初年度に関しては、ボーナスポイントが20,000円分もらえるなど、年会費分をペイできるほどの特典があるので、必ずしもベラボウに高いとは言えません。

このクレジットカードで得られるメリットと、年会費とを天秤にかけ、それでも作りたいという方は、是非とも作ってみてはいかかでしょうか。

②他のブランドよりも、使える店舗が少ない

日本と世界全体におけるクレジットカードブランドの大まかなシェアは以下の通りです。

「日本のクレジットカードブランドシェア」
・VISA : 45%
・JCB : 32%
・Mastercard : 17%
・American Express : 5%
・Diners Club : 1%

「世界全体のクレジットカードブランドシェア」
・VISA : 56%
・Mastercard : 26%
・中国銀聯 : 13%
・American Express : 3%
・JCB : 1%
・Diners Club : 1%

数字で見ても、VISAが圧倒的なシェアを誇り、アメリカン・エキスプレスのシェアは比較的少ないです。

そのため、アメリカン・エキスプレス・カードは非対応の店舗も多いということを念頭においた上で、発行するかどうかを検討していただければと思います。

しかし、アメリカン・エキスプレスに対応していない店舗であっても、JCBが使える店舗であれば、アメリカン・エキスプレス・カードを使うことができます!

そうなると、日本国内でのシェア率の合計は33%、世界でのシェア率の合計は4%となります。日本でのシェア率は比較的高いですが、海外でのシェア率は低いです。

ただ、大きな店舗であれば、大体対応しているので、そこまで神経質になる心配はないでしょう。

③電子マネーのチャージでポイントが貯まらない

前述の通り、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードでチャージ可能な電子マネーは「楽天Edy」「モバイルSuica」「SMART ICOCA」がありますが、いずれについてもポイント付与の対象外です。

日常的にSuicaのオートチャージを行う人にとっては、これはマイナスポイントでしょう。

そのため、電子マネーのチャージに際しては、別のクレジットカードを紐づけることをお勧めします。

ちなみに、Suicaのチャージについては「ビックカメラSuicaカード」がオススメです。

まとめ

これまで紹介した通り、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、旅行関連でのポイント還元率の高さや、非常に充実したサービス優待が魅力的なカードです。

クレジットカードを選ぶ際の基準は人それぞれで、このカードのようにステータスや旅行向きかどうかを重視する方もいれば、ポイント還元率が高いカードが欲しいという方もいます。後者の方が、割合的には多いのではないかと思います。

クレジットカードは適材適所。ポイント還元率で話をすれば、楽天でのお買い物には楽天カード、ドコモのスマホ料金の支払いにはdカード、が当然一番オトクです。

しかし、お店の数だけクレジットカードを発行していてはキリがないので、あなたの支出を振り返り、特に多いものに対してオトクになるカードを作るのが良いでしょう。

この記事を参考にしていただき、あなたのクレジットカードライフが実りあるものになることを願っています。

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