ETCカードは即日発行可能!そのメリット・デメリットとは?

「明日彼女と旅行にいって、高速道路を通行することになるんだけど、高速料金の現金払いはなんだかかっこう悪い…」というように、急に必要とされるのはETCカードです。

普段ETCカードはほとんどがクレジットカードとセットで発行されることになっており、所要時間はカードによって変わりますが、だいたい7日間から10日間前後がかかるようです。

「明日こそETCカードが必要ですが…」という時に、即日あるいはお急ぎ発行可能なETCカードがあれば非常にありがたいものですね。

しかし、2018年9月現在は、お急ぎまたは即日発行可能なETCカードは非常に限られてしまっています

まったくできないとは言いきれないのですが、ETCカードを即日発行してもらうには、相当ハードなことなので、ETCカードが欲しい時には、なるべく早めにカードを申し込んだほうがよいでしょう。

そもそもETCカードとは?

普段の生活ではなんとなくETCカードという言葉を耳にしたことはありますよね。

ETCカードというのは、有料道路(高速道路など)を通行する際に、その通行料を支払うための手段の一種です。

平成5年以前は高速道路の料金所で現金で通行料を支払うことになっていましたが、料金所での渋滞などを解消するために、ETCカードが使われるようになりました。

手元のETCカードを車載器に挿入して、料金所の所定のレーンを通過すると、車に取り付けた車載器と料金所のアンテナが無線交信して、通行料が自動的にETCカードに連動しているクレジットカードから引き落とされます。

ちなみに、ETCカードはクレジットカードと連動して発行することがほとんどですが、手元にクレジットカードがなくて実はETCカードを所持することも可能です。

クレジットカードと連動しないETCカードは「ETCパーソナルカード」と呼ばれて、クレジットカードを所持していない代わりに、高速道路6会社にデポジットを預けてから発行することができて、通行料金は月々銀行口座から引き落とされます。

しかし、このETCパーソナルカードを作るには少なくとも2週間の時間がかかって、さらに2万円~8万円のデポジットが必要なので、お急ぎの時には不向きでしょう。

そのため、ETCカードが急に必要となる場合は、クレジットカードとセットで発行するのがおすすめです。

それでは、数が限られてしまいますが、即日・お急ぎ発行可能なETCカードを紹介していきます。

即日・お急ぎ発行可能なETCカードまとめ

2018年9月現在編集部が集めた情報によると、即日発行可能なETCカードはセゾンカードのみで、翌日発行可能なETCカードはイオンカードとなっています

ETCカードの即日発行するためには、そのクレジットカードのカウンターに出向く必要があるため、申し込む前にお住まいの地域の最寄のカウンターの位置と営業時間を確認してみたほうがよいでしょう。

それでは、それぞれのカードのメリット・デメリットを解説していきます。

セゾンカードインターナショナル

セゾンカードインターナショナルはクレジットカード会社大手のセゾンカードが発行しているクレジットカードであり、最短即日発行にも対応しているため、発行スピードに定評があるようです。

あまり知られてはいないかもしれませんが、実はセゾンカードインターナショナルとセットになっているETCカードも即日発行可能なので、いきなりETCカードが必要な時には心強いものです。

セゾンカードETCカードを即日発行するには?

セゾンカードインターナショナルとETCカードを即日発行するには、まずネットでセゾンカードインターナショナルの申し込みが必要です。

そのときに、カードの受け取り方として郵送とカウンター受け取りのどちらかが指定できますが、必ずカウンター受け取りに指定してください(郵送になると3日間以上の時間がかかります)。

オンライン申し込みが完了したら、申し込み内容を確認するために、電話がかかってくるので、その電話には必ずでるようにしましょう(さもなければ当日中に審査結果がわからないこともあります)。

その次に審査結果を待ちます。

当然といえば当然ですが、クレジットカードの審査に落ちたら何の話にもならないため、申し込みの前に自分自身の条件をもう一回確かめてみましょう。

2018年現在は、クレジットカード各社は新規顧客を獲得するためには、よほど信用状況が悪くない限り、基本的に審査で落ちたことは考えにくいでしょう。

クレジットカード審査の結果がメールで通知されるため、審査通過の結果が分かったらセゾンカードのカウンターでクレジットカード本体とETCカードの受け取りが可能です(場合によっては翌日に回されることもありますが…)。

ここで要注意なので、この一連のプロセスには、3時間以上の時間がかかるため、最寄りのカードカウンターの営業時間を確認して、閉店時間から最遅申し込み時間を逆算して、必ず時間厳守で申し込みましょう

確実に当日発行したいならできるだけ朝早く申し込んだほうがよいでしょう。

セゾンカードETCカードのメリット

セゾンカードETCカードの最大のメリットといえば、即日発行可能な上に、入会金、年会費がかからないところです。

世の中には年会費無料のクレジットカードは山ほどありますが、意外に年会費無料のETCカードはそれほど多くはないです。

あの有名な楽天カードでさえ、ETCカードは年間500円+税の年会費がかかります。

年会費500円はそれほどの金額ではないものの、塵も積もれば山となるように、年数を重ねれば重ねるほど大きな出費となるので、なるべく節約したいものです。

地方暮らしの方々は高速道路で運転することが多いかもしれませんが、都市暮らしの方々にとっては、まれにしか使わないETCカードにお金をかけるということはもったいないですね。

したがって、年会費無料なETCカードはありがたいものです。

また、セゾンカードETCカードは利用料金1000円につき、1ポイントの永久不滅ポイントが付与されて、それと各道路事業者が提供しているETCマイレージサービスと併用すると、ポイントの二重取りも可能です。

さらに、セゾンカードETCカードは学生でも専業主婦(夫)でも申し込めるので、学生旅行やママ友のプチ旅行の時にも活躍できるはずです。

セゾンカードETCカードのデメリット

正直なところ、セゾンカードETCカード自体にデメリットといえるようなものはありません。

あえていえば、このETCカードはカウンター受け取りのみしか即日発行できないことです。

セゾンカードのカードカウンターは全国どこでもあるわけではなくて、大都市なら何か所のカウンターがありますが、地方にいくと、一か所のカウンターしかない県もあれば、まったくカウンターのない県もあります。

2018年9月現在の情報によりますと、セゾンカードのカードカウンターのある都道府県は以下の通りです。

東京には16か所のカウンターがあるのに対して、岩手や福島には1か所しかなくて、さらに京都府や鳥取県には1か所もありません。

そのため、お住まいの地域の近くににセゾンカードのカードカウンターがなければ、ETCカードの即日発行はできません

イオンカード

イオンカードはあの超大手企業イオングループが発行しているクレジットカードです。

イオングループのショッピングモールで買い物をすると優待がえられる以外に、ETCカードも最短翌日郵送で発行可能です。

編集部が入手した情報の限りでは、翌日発行可能ということは業界のなかでは最速レベルで、「明日こそETCカードが欲しい」というような緊急状況でない限り、イオンカードのETCカードがおすすめできます。

イオンカードETCカードのメリット

イオンカードETCカードの最大のメリットといえば、郵送での発送になっているため、基本的に全国どこでも対応可能なところです。

前述したセゾンカードのETCカードは即日発行にはカードカウンターに出向く必要があって、カードカウンターが近くにない場合は郵送での発送になりますが、3日から1週間の時間がかかります。

それに対して、イオンカードのETCカードは、全国どこで申し込んでも、最短申込日の翌日の発送が可能で、郵便の効率にもよりますが、申込日の翌々日に手元にとどくこともありえます。

近くにカードカウンターのない地域の方々にとっての朗報ですね。

ここで要注意なのは、翌日発行するには、前日の13時以前に申し込んでおく必要があります。

さらに土日と祝日も対応していないため、申し込むタイミングに注意しましょう。

具体的なタイミングは以下の通りです。

申し込むタイミング 発送タイミング
月曜日13時までに申し込み完了 翌日の火曜日にカード発送
木曜日13時までにお申込み完了 翌日の金曜日にカード発送
木曜日13時以降にお申込み完了 翌週の月曜日にカード発送
金曜日13時までにお申込み完了 翌週の月曜日にカード発送
金曜日13時以降にお申込み完了 翌週の火曜日にカード発送

また、イオンカードのETCカードは年会費無料なので、今すぐ必要でなくても一枚作っておいても損したことはないでしょう。

イオンカードETCカードのデメリット

イオンカードETCカードのデメリットは、ETCカードの発行のために事前にイオンカードを所持することが前提になっており、イオンカードが持っていなければETCカードの翌日発行は不可です。

セゾンカードのETCカードは、事前にセゾンカードをもっていなくても、その場でクレジットカードとETCカードをセットで同時に発行することはできますが、イオンカードのETCカードの場合はクレジットカードとETCカードの同時発行はできません。

さらに、非常に残念ですが、イオンカード自体も即日発行に対応していないため、イオンカードを持っていなければ、ETCカードの翌日発行も実質上不可能です。

そのため、イオンカードを持っていなければ、イオンカードのETCカードのメリットがほぼ皆無といってもよいでしょう。

即日・お急ぎ発行可能なETCカードが少ない理由とは?

ここまで述べてきたように、即日・お急ぎ発行に対応しているETCカードは非常に限られてしまっています。

即日発行可能なクレジットカードがたくさんあるのに、即日発行可能なETCカードが少ないのはなぜでしょうか。

理由は非常に単純:クレジットカード会社はETCカードを即日発行をしても、そこから利益があまりえられないからです。

クレジットカードを即日発行したら、もしかするとそのユーザーが50万円を使ってくれるかもしれません。

それはクレジットカード会社にとっては非常においしいお客さんですよね。

その反面、ETCカードをお客さんに使ってもらっても、数千円前後の利用額がほとんどで、せいぜいでも1万円がマックスで、クレジットカード会社はそこからあまり利益が獲得できません。

終わりに

このように、即日・お急ぎ発行可能なETCカードは非常に少なくて、さらに発行するにはハードルも高いので、やむを得ない状況でない限り、余裕をもってETCカードを申し込んだほうが断然おすすめです。

本記事は全部2018年9月現在の情報に基づいて作成したものなので、今後即日・お急ぎ発行可能なETCカードが増えたらまた追加で紹介します。

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